国債よりも利子がほしい方には「社債」がおすすめ
国債と社債、似ている2つですが発行元が異なる点が大きな違いです。
国債・・・発行元が国
社債・・・発行元が企業(会社)
どちらもお金を貸し付けることで利子が付きますが社債のメリット・デメリットをみてみましょう。
社債のメリット
・一般的に定期預金や国債より利息が高い
社債の一番のメリットは利率の高さです。
社債は企業によって利率が異なるものの全体的に高めに設定されていることが多く、定期預金や国債よりも多くの利子を受け取ることができます。
社債のデメリット
・企業の倒産などによって回収不可になることがある
企業は返却日を定め、その期日までに借りたお金を返却します。
しかし、経営不振などに陥り、返済が不可能になった場合、最悪貸したお金は返ってきません。これは個人の借金と同じですので貸し付ける企業の情報は精査する必要があります。
・購入単価が高め
社債は1000円からというわけにはいかず、10万円からという企業が多いです。
そのため、ある程度のまとまった資金が事前に必要になります。
また回収不可となったときのダメージも大きいので、何故資金を必要としているのか、経営状態はどうなのか、不正などの噂はないか、どんなに大企業であっても慎重に確認しましょう。
高すぎて社債が買えない人には?
十万円なんてとても用意できない・・・。
そんな人でも社債を購入する方法があります。
それが「投資信託」です。
社債を取り扱う投資信託では投資家から集めた資金で社債を購入しますので、少ない資金でも社債の一部を買ったことになります。
また、投資信託では一社の社債だけでなく複数の社債を購入しますのでリスク分散になり、仮に一社が倒産するような自体に陥っても全損は免れます。
投資には「同じ籠にすべての卵を入れない」という格言があるように一つの事故で全て失うことがないよう、分散することが基本となっています。
しかし、分散させるにも資金が必要なので、資金に余裕のない方は投資信託で分散されるのも有効です。
まとめ
国債よりもリスクは上がりますが、少しでも高い金利がほしいという方は社債がおすすめです。
寝かせておく予定の資金が多くある方は証券会社で自分で企業を選ぶことができます。
そこまでの資金がない方でも投資信託を通じて社債の一部権利を有することが可能ですのでファンドの方針や保有社債を確認して選ぶといいでしょう。
ただし必ずリスクは伴いますので、生活費をつぎ込むようなことはせず、余裕資金で運用するようにしましょう。