落ちないVIX指数と戻るドルインデックス、ダウ平均がレンジ相場を形成中

落ちないVIX指数と戻るドルインデックス、ダウ平均がレンジ相場を形成中

落ちないVIX指数と戻るドルインデックス、ダウ平均がレンジ相場を形成中

先週VIX指数の上昇及びドルインデックスの下落があり、リスクオフの兆しを見せた金融市場ですが、早期に両指標ともに元の水準に戻りました。

金融市場に大きな影響力を持つダウ平均が、直近の高値・安値のいずれもブレイクせず、レンジ相場を形成中です。各市場の値動きはダウ平均の値動き次第の面があります。

FOMCでの急落後、再び上昇したドルインデックス

3月20日のFOMCにおいてFRBは市場の予想以上のハト派姿勢を示し、それを契機にドルインデックスが急落しました。

・ドルインデックス日足チャート(画像はTradingView、以下同様)

トレンドラインに沿い上昇していたドルインデックスは、トレンドラインを割れて、遂に下方ブレイクか?、と思われる展開となりました。しかし翌21日にはFOMC前の値位置に戻るほどの上昇を見せ、下方ブレイクはダマシとなりました。

更に22日にドイツの経済指標が予想以上の悪化が見られたことから、ドルが買われる流れとなり、ドルインデックスは上昇。FOMC後の下落があったものの、最終的に週足は陽線となりました。更に24日の週も上昇を続けており、ドルインデックスは昨年11月より続く、高値圏でのレンジ相場が継続中です。

上昇しきれず下落するVIX指数

下落に至らず昨年11月からのレンジ相場に留まるドルインデックス同様、リスク指標のVIX指数も安値圏に引き戻される値動きが生じています。

・VIX指数日足チャート

ドルインデックスは3月4日から4営業日続けて上昇し、底値圏から脱する動きを見せましたが、その後は下落が続き年初来安値を更新。また22日(金)にドイツ経済指標の悪化を受けて急騰しましたが、週明けの月曜・火曜で金曜日の上昇の大半を打ち消す下落となりました。

VIX指数は昨年12月末に大幅な上昇を見せた後に下落が継続していますが、その下落から転じる値動きを見せつつも、上昇しきれない状態が続いています。

尚、VIX指数は昨年夏に現在の水準から更に下の水準にまで下落しており、まだ下落余地が存在する点は留意する必要があります。

2月25日以降レンジ相場が続くダウ平均

ドルインデックス及びVIX指数のいずれも、ダウ平均に大きな影響を受ける指標です。よってダウ平均の状況を確認します。

・ダウ平均日足チャート

2019年に入り上昇が続くイメージのダウ平均ですが、確かに2月半ばまでは急上昇しています。しかし2月25日に戻り高値を付けて以降は、高値の更新をしていません。また3月11日の安値も更新せず、短期のレンジ相場を形成中です。

よってダウ平均の状況から、足元ではドルインデックス及びVIX指数いずれも、値動きが生じにくい状況にあります。

株式市場の値動き待ちとなるドルストレート通貨

トランプ大統領の誕生後のトランプ相場以降、米国株式市場とドルインデックスは概ね連動する値動きを見せています。

足元でダウ平均はレンジ相場を形成中であり、ドルインデックスも値動きは限定的とならざるを得ません。ドルインデックスに強い影響を受けるドルストレート通貨も、限定的な値動きとなります。

またリスク指標としての役割も持つVIX指数は安値圏に留まり続けており、いずれかのタイミングで上昇を示唆する形ではあるものの、上昇の都度安値圏に引き戻され、リスクオフに転じきれない状況です。

世界の金融市場は、米国株式市場の動向に大きな影響を受けています。そして為替市場はダウ平均と相関する値動きを見せるドルインデックスから、大きな影響を受けます。秋以降のレンジ相場に留まるドルインデックスですが、その値動きのカギはダウ平均が握っています。

ダウ平均は2月25日以降、高値更新がなされておらず、レンジ相場の中にいます。ダウ平均が今後どのような値動きを見せるのか、為替市場の観点でも注目されます。

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