WTI原油は65ドルまで上昇するのか?64ドル台にサポート&レジスタンスが存在

WTI原油は65ドルまで上昇するのか?64ドル台にサポート&レジスタンスが存在

昨年末に42ドル台にまで下落したWTI原油が、4月に64ドル台にまで上昇して、節目価格の65ドルが目前です。

しかし64ドル台はサポート&レジスタンスが存在するなど、これまでの一本調子での上昇が続かない可能性があります。

米国の株式市場と連動するWTI原油について、足元の状況を確認いたします。

42ドル台から64ドル台にまで駆け上がったWTI原油

原油価格(WTI、以下は原油価格=WTIとする)が昨年末に付けた42ドル台から急ピッチな上昇を続けています。4月8日(月)には遂に64ドル台に突入しました。

WTI原油日足チャート

FXのpips換算では2,200pips以上の上昇を見せており、原油価格の値動きの激しさの一端をうかがうことができます。値動きを消している為替市場から見れば、非常にうらやましい値動きとも言えます。

そして原油価格は、節目価格とも言うべき65ドルを目前とする値位置に到達しました。

米国の株式市場の上昇にも連動するWTI原油の上昇

2019年の原油価格の上昇は、米国の株式市場の上昇とも連動する形となっています。主要な指標であるダウ平均は、原油価格が64ドル台に到達する1週間前の4月1日(月)に昨年11月の高値を更新しました。

・ダウ平均日足チャート

ダウ平均は3月に入り上昇が鈍りましたが、それでも昨年末からの急上昇を見せており、原油価格とダウ平均は連動する形で上昇を見せています。よって足元では原油価格のトレンドを見ることが、ダウ平均の方向性を占う重要な指標となっています。

サポート&レジスタンスが存在するWTI原油64ドル台

これまで一本調子で上昇を続けた原油価格ですが、節目価格の65ドルの前にある64ドル台には、明確なサポート&レジスタンス(サポレジ)が存在します。よってこれまで通りの上昇が続く保証はありません。

・WTI原油週足チャート

原油価格は昨年の6月と8月に64ドル台でサポートされて反転しています。現在の原油価格の値位置は、昨年6月と8月に反転した際とほぼ同じ値位置にあります。よってサポレジ転換になると、遂に原油価格は下落に向かうことになります。

また昨年の10月高値と12月安値にフィボナッチ・リトレースメントを引くと、64ドル目前にリトレースメント61.8%が存在します。フィボナッチ級数のベースとなる61.8%は、値動きの反転が発生する可能性のあるエリアです。

64ドルに入った原油価格は、サポレジ及びフィボナッチ・リトレースメントという2つの観点から、反落の可能性が高まっている、と考えることができます。

原油市場は、為替市場以上に素直な値動きを見せない市場として知られています(ex.サポレジやテクニカルを敢えて無視するような値動きを見せる等)。65ドルという誰にも分る節目価格を目前としており、上昇一辺倒の素直な値動きが一変する可能性を考慮する必要があります。

また原油価格はOPEC高官や米・トランプ大統領、ロシア・プーチン大統領の口先介入によっても価格が影響される、という特徴もあり、関係者の発言も注目されます。

米国株式市場のリストマス紙的存在としても注目される原油価格

昨年から原油価格は、米国の株式市場と相関する値動きで上昇を果たしています。よって原油価格の上昇が止まる時=株式市場の上昇が止まる時、と考えることもできます。

好調を維持する米国株式市場ですが、原油価格から株価の上昇が崩れる可能性も有しています。(逆のケースも考えられますが)

65ドルという節目価格を目前に、サポレジやフィボナッチ・リトレースメントといった反転の可能性のあるゾーンに入った原油価格がどのような値動きを見せるのか、株式市場の方向性の観点でも、今後の値動きが注目されます、

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