4月14日の週の為替市場、USD/JPYの112円を巡る攻防の行方は?

4月14日の週の為替市場、USD/JPYの112円を巡る攻防の行方は?

先週は、USDJPYが112円を回復。週前半は下落したものの、後半に回復するだけでなく更に上に抜け、上昇パワーが強い状態にあります。

また決算シーズン入りする中で、ダウ平均は10月高値更新を伺う位置にあります。今週は為替市場も、ダウ平均を意識しながらの取引がこれまで以上に求められる週となります。

先週の振り返り、USD/JPYが112円を回復

雇用統計明けとなった先週は、特にUSD/JPYで興味深い値動きがありました。

111.6円台で週の取引を開始したUSD/JPYは、8日(月)~10日(水)は下落が継続。10日(水)には111円を割れて、雇用統計後のトレンドは下落か、と思われました。しかし11日(木)のロンドン時間半ばから上昇に勢いがつき、そのまま12日(金)も上昇。NY時間には112円を回復し、週のローソク足は陽線となり取引を終了しました。

・USD/JPY日足チャート(画像はmt4、断りない場合を除き以下同様)

日足で見ると、ローソク足の実体が3月初旬の112円到達時よりも上に抜けており、更なる上昇の可能性を示唆しています。

また周辺市場ではダウ平均がUSD/JPY同様、週の前半下落したものの12日(金)に+269ドル高となり、4月の高値水準を維持。10月高値更新を狙う値位置を回復しました。

・ダウ平均日足チャート

またダウ平均の上昇に合わせてVIX指数も下落し、年初来安値を12日(金)に更新。昨年の最安値ゾーンに突入し、史上最安値更新も視野に入りつつあります。

・VIX指数日足チャート(画像はTradingView)

決算発表シーズンがスタートした米国株式市場ですが、ダウ平均の回復が様々な市場に影響を与えた1週間となりました。

今週の為替市場、USD/JPYは112円を維持できるのか?

今週の指標発表は、18日(木)に米小売り売上高の発表があります。

個別の通貨ペアでは、112円を回復したUSD/JPYが112円台を維持できるかが注目されます。日足の実体では既に3月高値を更新しており、今週更に上昇しても不思議ではありません。

しかしUSD/JPYにとり112円は3月に超えられなかったラインであり、節目として機能しています。よって一筋縄で上昇できる価格帯ではありません。

トランプ大統領の大統領当選以降、基本的には米国株高=USD/JPY上昇、という流れが続いており、ダウ平均が10月高値更新を射程圏としている現在、USD/JPYの112円の攻防の行方はダウ平均に大きな影響を受けると考えられます。

先週末から米国市場は決算発表シーズン入りしていますが、主要企業の好決算を受けてダウ平均が更に上昇して10月高値を上に抜けるようなら、USD/JPYも112円から更に上昇すると考えるのが自然です。ただしVIX指数が年初来安値を更新しており、いつ反転を開始しても不思議ではない状況にもあります。いずれにしてもUSD/JPYの行方を占う上で、ダウ平均の値動きは注意する必要があります。

またVIX指数と同様、リスク指標となりうる金価格(XAUUSD)も、先週は前半上昇し後半下落となり、週足は上ヒゲの長い陰線を形成しました。2月から続くレンジ相場を維持していますが、金価格が2月からのレンジを下抜けするようだと、USD/JPYは上昇しやすくなります。よってダウ平均、VIX指数に加えて、金価格の値動きにも注意が必要です。

・金価格(XAU/USD)週足チャート

112円を回復したUSD/JPYですが、前半の下落を後半一気に取り返す、珍しいパターンとなりました。逆に言えばそれだけ上昇パワーが強い状況にあります。

USD/JPYの112円は多くの投資家が注目している価格帯です。よって値動きの決着がつくまで、まだ時間がかかる可能性もあります。

米国の株式市場は決算発表シーズン入りしています。主要企業の決算を受けて、ダウ平均はどのように動くのか、という点をこれまで以上に注意を要する週となるのではないでしょうか。

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