値下げすると株価が下がる?通信3社のジレンマとは?

値下げすると株価が下がる?通信3社のジレンマとは?

値下げすると株価が下がる?通信3社のジレンマとは?

昨年、政府は通信利用料金を巡って各社の間に競争原理が働いておらず、値下げ余地があるとして見直しを要請しました。

さらに菅義偉官房長官は8月に「今より料金を4割程度下げる余地がある」と発言し、これを受けて通信大手3社(Docomo、KDDI、ソフトバンク)の株価が大幅に下落しました。

利用者にとって通信料が安くなることは大歓迎ですが、企業にとっては利益が減るため株価に影響します。

Tumisu / Pixabay

Docomoが新プラン発表で市場は警戒態勢

昨年10月にDocomoは新プランを検討していると発表し、株価が下落しました。

その他2社についてもDocomoが新プランを発表することで通信3社間で価格競争がおきるのではないかと警戒ムードが続いており、そんな中、今月15日にDocomoが新プランを発表しました。

新プラン発表で3社の株価は?

Docomoの新プランが発表され、KDDI、ソフトバンクは以下のようなコメントを発表しました。

KDDI「当社のユーザーにとって魅力的なプランを検討している」

ソフトバンク「値下げするかしないかも含めて、ソフトバンク・ワイモバイルの両ブランドで対応を検討する」

一見すると各社ともDocomoのプランに対抗した値下げプランを発表し、競争が激化しそうなコメントですが、2社とも共通の見解を持っており、それは「Docomoが発表したプランはすでに自分たちは行っている」というものです。

つまり、Docomoの新プランは自分たちにとって新しいものではないので身を切るような革新的なプランを出す必要がなくなりました。

警戒感が溶け株価は上昇!今後は?

15日のDocomoによる新プラン発表で価格競争への警戒感が薄れたことで16日、通信大手3社の株価は上昇しました。

一方で新規参入を目指す楽天の株価は下落しており、もし大手3社のなかで価格競争が起きれば新規参入の楽天には追い風になると感じていた投資家が多かったようです。

一旦警戒感が薄れたことで楽観ムードが漂っていますが、今後、KDDI、ソフトバンクともに新プランを発表すると思われますので、内容に注目が集まります。

また今回は残念ながら株価を下げてしまった楽天ですが、参入後に後発の強みを活かし、どこまで革新的なプランを用意できるか期待が高まっています。

このまま価格競争がなくても楽天の参入によって再び価格競争の警戒感が高まると予想されており、まだまだ右肩上がりというわけにはいかなそうです。

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