みんなのオプション(トレイダーズ証券)の取引方法を解説、レンジオプションに注目!
トレイダーズHD<8704>傘下のトレイダーズ証券は、「みんなのFX」、「みんなのオプション」、「みんなのシストレ」の3種類のFX関連サービスを提供しています。
バイナリーオプション取引「みんなのオプション」について、その利用方法などを解説いたします。通常のラダーオプション取引に加えて、レンジオプション取引も提供されていますが、レンジオプションは為替取引の中では勝ちやすい取引といえます。
トレイダーズHDがサービス提供する「みんなのFX」、「みんなのオプション」、「みんなのシストレ」
トレイダーズHD<8704>傘下のトレイダーズ証券は、「みんなのFX」、「みんなのシストレ」、「みんなのオプション」というFX取引を主軸とした事業展開を行っています。
トレイダーズ証券HDは赤字が継続していましたが、2019年3月期はトルコリラ等の新興国通貨の取引増加を背景に黒字化しました。「みんなのFX」は新興国のスワップポイントが他の事業者に比べ高く設定されており、スワップ投資家の間で人気のFX会社です。
また同社は通常のFX取引サービスのみならず、バイナリーオプション(BO)取引も「みんなのオプション」という名称でサービス提供中です。
みんなのオプションはラダーオプションとレンジオプションの2種類を提供
みんなのオプションは目標レートに対しの相場の上下を予測する、通常のBO取引のラダーオプション取引に加え、判定時刻のレートが一定幅の中に収まるかを予測するレンジオプションの2種類を提供しています。
ヤフーグループのYJFX!のBO取引であるオプトレが、ラダーオプションとレンジオプションの2種類のサービスを提供しており、類似のサービス内容といえます。
みんなのオプションを取引するための5つのステップ
みんなのオプションを取引する際は、下記の5つのステップを経て行います。
① 通貨ペアを選択する
② ラダー取引もしくはレンジ取引を選択する
③ 購入オプションを選択する
④ 購入数量を決めて購入をクリック
⑤ 決済(満期到来・転売)
それでは下記で①~⑤の流れを解説いたします。
①通貨ペアを選択する
みんなのオプションで取引可能な通貨ペアは下記4種類です。
・USD/JPY
・EUR/JPY
・GBP/JPY
・EUR/USD
国内BO事業者の多くが5通貨ペア以上でサービスの提供をしていますが、同社は4通貨のみの取引です。
また2時間毎に判定時間が設定される取引となっています。
②ラダー取引もしくはレンジ取引を選択する
みんなのオプションでは通常のラダーオプション取引に加えて、レンジオプション取引も可能です。
トレンドが発生している相場状況の際はラダーオプション取引を行い、相場が凪の状態で動かない際はレンジオプションを利用する、といった使い分けができます。
またラダーオプション取引とレンジオプション取引はワンクリックで変更できるため、相場状況に応じて臨機応変に使い分けができます。
③購入オプションを選択
ラダーオプション、レンジオプションを選んだ後に、最終的に購入するオプションを決定します。
・ラダーオプションの購入画面
・レンジオプション購入画面
シングルとマルチの選択、実質的には同じ機能を保有
オプション購入画面には「シングル」と「マルチ」の2種類に表示方法があります。ただし実質的な機能はいずれも同じです。
「シングル」の場合、基点をチャートの右側に表示のレートから選択する、他の多くの業者の選択方式と同様です。一方で、「マルチ」の場合は画面にオプションの一覧表が表示されており、一覧表から購入オプションを選択します(チャート右側のレートをクリックして基点を選択することも可能)
・マルチの購入画面
④購入数量を決めて購入をクリック
購入するオプションを決定した後、取引数量を入力して「購入」をクリックします。
取引の最大発注数量は50ロットであり、また建玉の上限は300ロットとも決められています。
ただしラダーオプションとレンジオプションで、取引可能数量に差は付けられていません。
尚、表示されている数字がオプションの金額であり、購入金額・ペイアウト・倍率はオプションの数字部分をクリックすると、下方部分に自動的に表示されます。他社では倍率等は別途計算が必要となる場合もありますが、「みんなのオプション」はペイアウトや倍率が一目瞭然です。
⑤決済(満期到来・転売)
オプションを購入した後は、満期時間が到来すれば自動的に“勝ち”“負け”が決定します。“勝ち”の場合は1ロットにつき1,000円が入金され、“負け”の場合は投資金額がなくなります。
またみんなのオプションにおいても他社同様、オプション購入後は「転売」が可能です。「転売」を利用し、“負け”が確定する前に損切りを行う、利益額は少なくなるものの早めの決済で着実な資金増を狙うなどの取引が可能です。
みんなのオプションならレンジオプションの取引ができる
みんなのオプションは取引可能通貨ペアが4種類に限られますが、ラダーオプションとレンジオプションの取引ができます。
BO取引=ラダーオプション取引というイメージが一般的ですが、レンジオプションはラダーオプションに比べると勝ちやすい取引です。
実際に2019年4月の各BO取引業者の開示資料をまとめると、みんなのオプションのレンジ取引は顧客の受取総額98.84%、損失口座の割合63.55%であり、顧客の受取総額は各事業者のサービス中で第2位です。
関連記事:19年4月バイナリーオプションサービス提供各社の開示数字の分析(「顧客の受取総額」、「損失口座の割合」ランキング)
(https://option-master.net/archives/1558)
顧客の受取総額は100%を割れているので、業者側の払い出し超過(赤字)という訳ではありません。しかし4割に近い投資家が、みんなのオプションのレンジ取引で利益を上げています。
FX業界では投資家の8~9割が負けている、と一般的にいわれています。よって4割近い投資家が勝つ同社のレンジオプション取引は、為替取引の中でも勝ちやすい取引と考えられるのではないでしょうか。
レンジオプション取引は食わず嫌いの投資家も多いのですが、みんなのオプションを利用するならレンジオプションの活用も積極的に検討するべきです。
まとめ
新興国通貨のスワップ投資で人気が出ているトレイダーズ証券ですが、みんなのオプションのレンジオプション取引は、過去の数字から見ると勝ちやすい取引といえます。もちろん初心者が闇雲に取引して勝てるほどBO取引は甘い取引ではありませんが、4割近い投資家が勝っているため、努力に結果が伴いやすい取引となります。
BO取引は必ず特定の時間で取引が終了するため、通常のFXトレードに比べても期待値の要素が高い取引です。みんなのオプションを利用する際は、レンジオプション取引も活用することで、優位性の高い=期待値の高い取引を行ってはいかがでしょうか。