エボラ緊急事態宣言で関連銘柄に注目が集まる!
アフリカ中部のコンゴ民主共和国でエボラ出血熱の患者が増え続け、WHO(世界保健機関)が緊急事態を宣言しました。
日本ではあまりなじみがなく対岸の火事と思っている方も多いですが、海外からの帰国者の中に感染者がいた場合、日本国内でも感染が広がる可能性があり、懸念が広がっています。

エボラ出血熱とは?
急な発熱、頭痛、悪寒、喉の痛み、筋肉痛と、風邪やインフルエンザに感染した時のような症状がでますが、進行していくと、身体のあらゆるところから出血するようになります。
致死率は50~90%といわれるほど非常に高く、感染力も強いため非常に危険なウイルスです。
また、防護服を着ていても感染した例もある事から全ての感染経路が判明しているわけではなく、まだまだ未知のウイルスということも脅威の一つです。
日本での感染防止策とは?
日本では帰国者や旅行者に対して熱の有無や訪れた地域などを確認し、水際で食い止める防止策が行われています。
また、感染の疑いがある人は病院ではなく保健所で検査を受けるように指導されていますがどこまで周知されているかは不明です。
しかし、帰国時は発熱がなかったり、症状が出てもまさかエボラだとは思わず、通常の医療機関で診察をうけてしまうケースがエボラ以外の伝染病ではありました。
そのため、エボラは決して対岸の火事等ではなく、いつ日本に入ってきてもおかしくない状況ともいえます。
関連銘柄は薬品関係?防護服関係?
エボラウイルスの特効薬はまだありませんが、治験段階では有効とされているものはあります。
例えば【アンジェス】が開発中の抗血清製剤は動物実験で成功を収めており、早期開発が期待されています。
また、富山化学工業がインフルエンザ治療薬として開発したアビガン錠もエボラウイルスに一定の効果があるとされ、2014年のエボラ流行の際は親会社である【富士フイルム】の株価が急上昇しました。
防護服関連では防毒マスクを扱っている【興研】【重松製作所】が関連銘柄としてあがっており、海外需要にも期待が高まります。
他にも抗菌性の高い白衣や消毒薬などを扱っている【川本産業】や繊維関係の【ダイワボウ】も関連銘柄とされています。
まとめ
エボラウイルスに対して医療関係者も使う医療用マスクや消毒液の需要は必ずあると言えます。しかし世界的にみると代替品がないとは言えない状況であり、投資家の買いが集中しづらくなっています。
一方の新薬の方はというと厚生労働省が早期承認を後押ししているとはいえ、今後の結果次第では頓挫する可能性もゼロではありません。
投資にリスクはつきものですが、リスクを分散するために一極集中はせず複数の銘柄に投資することをおすすめします。
とくにバイオベンチャーは一発当たれば大きな利益を出せる夢のある銘柄もありますが、過度の期待は厳禁です。
もしその企業を応援するために株を買うんだ!という人はぜひ現物で保有しましょう!
そして長期保有で一緒に夢をかなえるというのも株の醍醐味ですので年単位で保有する目的の場合、現物での保有をおすすめします。