FXプライムbyGMO、GMOグループで1,000通貨単位の取引ができるFX会社
GMOインターネットグループ<9449>は、GMOクリック証券に加えて、FXプライムbyGMOもグループ内のFX会社として傘下に有しています。
国内最大のFX会社であるGMOクリック証券に比べ、FXプライムbyGMOの規模は小さいものの、様々な為替情報を提供するなど独自のサービス展開を行っています。
GMOグループながらGMOクリック証券と異なり、1,000通貨単位での取引もできるFXプライムbyGMOについて特徴を解説いたします。
GMOグループのFXプライムbyGMO
国内No1の取引量を誇るGMOクリック証券ですが、GMOグループはFXプライムbyGMO(以下、FXプライム)もグループ会社としています。
FXプライムは元々、伊藤忠商事系のFX会社として、2008年にはジャスダック市場に上場しました。しかしその後、2012年にGMOグループが株式の大半を取得し子会社化。そして2015年には上場の廃止がなされています。
GMOグループとして2社のFX会社を保有する形ですが、GMOグループの傘下入りした後もFXプライムは、一貫して独自のサービスを提供するユニークな企業です。
FXプライムbyGMOの基本情報
・取引通貨ペア 20ペア
クロス円通貨中心に20ペアを取り扱い。高金利通貨として南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソの取引が可能。またポーランドズロチの取引もできます。
・取引単位 1,000通貨単位
1,000通貨単位での取引が可能ですが、10,000通貨未満の取引の際には、1通貨あたり3銭(片道)の手数料が必要となります。よって実際の利用の際は10,000通貨以上の取引が現実的です。
・1回の最大発注数量 200万通貨
・平日に取引できない時間帯 6:57から約10~15分程度(米国夏時間は5:57から約10~15分程度)
システムの日時処理のため、上記時間帯の取引はできません。
・ロスカット 使用中保証金の80%を下回った場合
多くのFX会社は証拠金維持率を50%と定めていますが、同社は80%と定めており、ハイレバレッジでの取引を行う際は注意が必要です。
・ロスカット手数料 5銭(南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は0.5銭)
GMOクリック証券と同様、ロスカットがなされた場合に手数料が徴収されます。
・その他
通常のFXトレードである「選べる外貨」、バイナリーオプション取引である「選べる外為オプション」、システムトレードである「ちょいトレFX」の3種類のサービスを提供中。
尚、「選べる外為オプション」については下記の記事をご参考下さい。
関連記事:選べる外為オプション(FXプライムbyGMO)の取引方法を解説
(https://option-master.net/archives/1583)
FXプライムbyGMOの取引方法
FXプライムbyGMOには、下記5種類の取引方法があります。
① PCブラウザ
② PC用ハイスピード注文
③ スマホブラウザ
④ スマホアプリ(PRIMEアプリS)
⑤ iPadアプリ(PRIMEアプリS)
① PCブラウザ
② PC用ハイスピード注文
上記のPC用ツール、「PCブラウザ」と「PC用ハイスピード注文」は売買注文特化のサービス内容となっています。
③ スマホブラウザ(同社サイトより)
④ スマホアプリ(PRIMEアプリS、同社サイトより)
⑤ iPadアプリ(PRIMEアプリS、同社サイトより)
別途チャート分析ツールとして「プライムチャート」、「ぱっと見テクニカル」の利用ができます。「ぱっと見テクニカル」は、過去約12年分の過去の値動きを参考に将来の値動きをクリック1つで予想するチャート分析ツールです。
・プライムチャート
・ぱっと見テクニカル
FXプライムbyGMOの特徴
FXプライムbyGMOの特徴は、下記2点をあげることができます。
① 豊富な情報量
② GMOグループでの1,000通貨単位の取引環境
①豊富な情報量
同じGMOグループで国内最大手のFX会社であるGMOクリック証券は、FXの取引環境の提供にほぼ特化しています。大口取引もスムーズにこなせる一方で、FX取引の導入部分としての情報提供は、必要最低限しか行われていません。
一方でFXプライムでは、セミナー開催やレポート配信などの情報提供に注力しています。日々のマーケット情報は、ログイン後のサイトで「井戸端為替会議」、「チャートのささやき」が随時更新され、為替市場のプロなどが相場の解説を行っています。口座にログインしておき、ラジオ感覚で見ることができます。
また森好治郎氏、マーフィー氏、松崎美子氏などの4種類のレポート(動画含む)を週1回配信しており、為替市場を大きな流れでとらえることもできます。
更に同社はラジオ日経で毎週金曜日21:30~22:30に「夜トレ!」というラジオ番組を提供しており、ラジオ経由でも為替情報を発信中です。
そしてチャート予想用ツールとして「ぱっと見テクニカル」の利用もでき、テキスト・動画・ラジオ・ツール等の様々な形で為替情報を提供しています。
同社の為替に関する情報量は業界屈指であり、同社の情報に触れながらFXトレードを行うことで、トレードの上達も早まる可能性があります。
②GMOグループでの1,000通貨単位の取引環境
国内最大のFX会社であるGMOクリック証券は、10,000通貨単位での取引です。よって初心者には若干取り扱いが難しい面が存在します。
一方でFXプライムはGMOグループのFX会社ながら、1,000通貨単位での取引が可能です。10,000通貨未満の取引の場合は手数料が生じますが、10,000通貨以上であれば手数料は発生しません。
10,000通貨以上であっても1,000通貨単位で取引量をコントロールできれば、柔軟な資金管理に基づく取引が可能です。
GMOクリック証券という最大手FX会社を有するGMOグループのFX会社ながら、1,000通貨単位で取引ができるという点は、同社の大きな特徴の1つです。
まとめ
GMOクリック証券がFXの取引環境の提供にほぼ特化しているのに対し、同じGMOグループながらFXプライムbyGMOは、様々な形で為替の情報提供を行っています。
FXプライムの利用は、FX初心者にとって為替情報を活用しながら行うFX取引の最初の第一歩となりえます。同社の情報に従えばFXで勝てる、という甘い世界ではありませんが、情報武装しないままFXトレードに臨み、資金を失う投資家が多いのも事実です。
情報量が多いため取捨選択も必要ですが、情報量豊富なFXプライムを活用しながらFXトレードを行うことは、ファンダメンタル情報で市場が動くことの多い為替市場において、取引上達の第一歩となるのではないでしょうか。