今週の為替市場

今週の為替市場

イギリスの状況を注視!、1月13日の週の為替市場

1月15日(日本時間の1月16日早朝)にイギリス議会でEU離脱法案の採決が行われる予定です。法案は否決される可能性が高いものの、その後どのように状況が進展するのか、誰にも分からない状態です。

今週はイギリスの状況が落ち着くまでトレードしない等、心の余裕を持って為替市場に臨むのが良いのではないでしょうか?

先週の振り返り

年明け2週目となった先週ですが、為替市場では1月2日に発生したクラッシュフラッシュのインパクトが強く、全体的には方向感のない取引が継続しました。

USD/JPYは108円台前半から取引を開始し、一時109円を回復。しかし109円の維持はできず、107円台に下落した後に再度上昇し108円台半ばで取引を終えました。

・USD/JPY4時間足チャート

また1月7日にそれまでのレンジ相場を下抜けした形となったドルインデックスは、その後9日も大きな下落を見せレンジ相場の下方ブレイクが確定。階段状に下落が継続しています。

・ドルインデックス日足チャート

ただしドルインデックスは下方ブレイクしたものの、逆相関する傾向にあるEUR/USDは9日にそれまでのレンジ相場を上方ブレイクした後、10日・11日と下落しそれまでのレンジ相場の値位置に戻されることになりました。今後EUR/USDがドルインデックスと同様、レンジ相場をブレイクするような値動きとなるのか注目されます。

・EUR/USD日足チャート

上記のようにUSD/JPY、EUR/USDいずれも明確な値動きの生じない1週間となりました。

今週の見込み

今週の為替市場と言わず金融市場の見どころは、15日にイギリス議会で行われるEU離脱法案の行方です。2016年の国民投票でイギリスはEU離脱を決定しましたが、いよいよどのような形で離脱するのか、最終決着が図られます。しかしながらメイ政権がEU側と合意したEU離脱案はイギリス内で支持されておらず、議会で可決される見込みは殆どありません。

そして15日の採決で現行のEU離脱案が否決された後、どのような動きとなるかが最大の焦点となります。尚、3月29日のEU離脱日はEU加盟の全加盟国が賛成しなければ延期できないため、EU側で離脱延期の動きが出ない限り、離脱日の3月29日は動きません。

EU離脱問題で揺れるポンドはGBP/USDでは12月に8月の安値を更新し、1月2日のフラッシュバック時にも安値を更新しました。しかしながらその後は上昇が続き、先週は8月の安値水準を回復して取引を終えています。

GBP/USDは2016年10月のEU離脱を巡る国民投票の際に一気に安値を更新し、その後は回復→下落という値動きです。15日のEU離脱法案の採決及びその後の状況推移次第では、先週更新した安値を更に下回る可能性もありますし、場合によっては一気に上昇する可能性もあります。

・GBP/USD週足チャート

実現可能性が高まっている、合意無き離脱=ハードブリグジットとなった場合、景気の落ち込みや経済的な混乱も予想されており、長期的にはポンドの下押し要因とならざるを得ません。

合意なき離脱・解散総選挙・2度目の国民投票等、どのような方向に15日以降推移するか、当のイギリス政府や国民自身も展開が予想できていません。よって為替市場、特にポンドは想像もできない値動きを見せる可能性があります。今週は15日のイギリス議会でEU離脱法案が採決され結果が出るまで・出た後も事態の落ち着きが確認できるまでは、トレードは様子見、少なくともポンドはトレードしない、という姿勢がリスク管理上は吉となります。

市場が備える大きなイベントを前に、何の考えもなくポジションを持ってそのまま大きな損失を計上するパターンが多いため、ご注意ください。

まとめ

今週の為替市場は、イギリスのEU離脱法案を巡る動きが話題の中心とならざるを得ません。当事者ですら現行のEU離脱案の実現可能性の低さが理解できるのみで、議会での否決後どのように状況が推移するか予想ができていません。

分からない時はトレードしない、というのは相場の世界で生き残るための鉄則です。

イギリスのEU離脱を巡り方向性が読めない今週は、状況が落ち着くまでトレードしない、といった心に余裕を持ったスタンスで臨むべきではないでしょうか。

以上

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