動き始めた金価格、ETFの金保有量が増加を背景に上昇

動き始めた金価格、ETFの金保有量が増加を背景に上昇

動き始めた金価格、ETFの金保有量が増加を背景に上昇

1月に入り上昇が一服していた金価格の上昇が再開。それまでのサポート&レジスタンスを、上方ブレイクする値動きが生じています。

11月より上昇がスタートし、株式市場の下落とともに上昇幅を広げた金価格ですが、今回の金価格の上昇の背景を探るとともに、今後の値動きの注目点を解説いたします。

金価格のレンジブレイクが確定

2018年11月より金価格が上昇を始めています。金はリスク回避資産として、リスクオフの際に買われる傾向にありますが、12月の株価急落時には教科書通りの価格上昇を果たしました。しかしながらチャート(XAU/USD)を見ると、12月以前の11月から金価格は上昇を始めています。

・金価格(XAU/USD)週足チャート

そんな金価格ですが、1月に入り値動きが停滞。しかしながら1月25日に急騰し、その後2日に渡り上昇を続け、1月に形成したレンジ相場の上方ブレイクが確定しました。今後更なる上昇の可能性が生じています。

買いに転じていたETF

金の有力な買い手としてETFの存在が挙げられます。金の価格動向を占う上で、ETFの金保有残高の推移が有効に機能する場面が多いと言われますが、足元の金ETF(SPDRゴールド・シェア:東証1326)が保有する金の保有残高推移を確認してみましょう。

・SPDRゴールド・シェアの金保有量推移(2019年1月以降)

ETFの金保有残高を見ると、1月18日に800トンの大台を突破。更に28日、29日と在庫を積み増しています

尚、18日は金価格が一旦レンジ相場の底付近にまで下落した日となりますが、ETFは逆に買っていたことが残高の推移から分かります。

よって今回の金価格の上昇はETFの買いが背景にあるため、比較的足腰のシッカリした上昇と考える事ができます。

上方のサポート&レジスタンスにタッチ

11月から上昇を続ける金価格ですが、今回の上昇でテクニカル的には上方に存在するサポート&レジスタンス(サポレジ)にタッチした形です。

・金価格(XAU/USD)月足チャート

1,310~1,360ドル付近に長期に渡るサポレジが存在する金価格ですが、1月の上昇により遂にそのサポレジゾーンに金価格はタッチしました。

月足で見ると2014年からサポレジは開始しているため、本サポレジを抜け切るには相当の買い圧力が必要と考えられます。よってこれまで上昇を続けた金価格ですが、上昇がひと段落する可能性が高い値位置に到達した、と過去のサポレジの存在から考える事ができます。

4ヶ月続けて陽線予定でパフォーマンス良好な金

月足で金価格を見ると、4ヶ月続けて陽線を形成予定であり、株式市場が12月に下落するなど金融市場の混乱の中で、非常に良好なパフォーマンスを上げています。

株式市場は1月に、12月の下落分を大きく取り返す値動きを見せました。リスク回避資産の金は、株価上昇の際に下落する傾向にありますが、それにもかかわらず1月も金価格はわずかながらも上昇しています。

1月の株式市場は、12月の反動でリスクオンの値動きを見せています。そんな中での金価格の上昇は、教科書通りの値動きではありません。ETFの買いが背景にあるとはいえ、リスクオンの際の金価格の上昇が何を意味するのか、今後注目されます。

まとめ

リスクオフの際に買われる傾向にある金価格をフォローすることで、足元の金融市場の立ち位置及び今後の金融市場の行方について、様々な示唆を得る事ができます。為替市場の値動きに大きな影響を与え、また影響も受ける金価格は、為替取引を行う際に株式市場同様、同時に見るに値する商品です。

4ヶ月続けて陽線形成予定ながら、長期に渡るサポレジにタッチした金価格が2月に入りどのような値動きを見せるのか、注意深く見守りたいと思います。

以上

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