55ドル到達、正念場を迎える原油価格

55ドル到達、正念場を迎える原油価格

55ドル到達、正念場を迎える原油価格

2月15日(金)の東京時間に、原油価格(WTI)が55ドルを回復しました。昨年末に米国の株式市場と同じように原油価格も下落しましたが、2019年に入り再び米国市場と同様に上昇。そして遂には55ドルに到達しました。

節目価格の55ドルに到達した原油価格について、55ドルという値位置の意味をチャートの観点から探ってみました。

原油価格が55ドルを回復

昨年末より米国の株式市場と連動した値動きを見せている原油価格(以下、WTIを指す)が、2月15日の東京時間に55ドルを回復しました。

昨年12月末には、株式市場の急落と歩調を合わせるように下落し、一時42ドル台にまで下落した原油価格ですが、米国株式市場と同様に2019年に入り急騰。再び55ドルに到達しました。

尚、原油価格には米国のWTI以外にも、北海油田中心のBRENTも存在しますが、今回はWTIを対象としています。

フィボナッチ・リトレースメント38.2%に既に到達

多くの投資家が、反転位置を探る際に利用するフィボナッチ・リトレースメントを活用して、現在の原油価格の値位置を分析してみます。

昨年10月の高値と12月安値の間にフィボナッチ・リトレースメントを引いたチャートが下記です。

・原油価格(WTI)日足チャート

フィボナッチ・リトレースメントの観点では3割戻しとして意識される、リトレースメント38.2%の戻りを既に達成しています。リトレースメント38.2%で一旦反転したものの、再び38.2%水準に戻っているのが現在の状態です。

リトレースメント38.2%をブレイクできるかどうかがポイント

原油価格は55ドルという節目の価格も注目されますが、フィボナッチ・リトレースメントの観点からは、リトレースメント38.2%をブレイクできるかどうかがポイントになります。

フィボナッチ・リトレースメントは38.2%のラインで、比較的大きな反転を見せる、またはトレンド方向に大きなブレイクを見せる、といった傾向があります。

全てのパターンに両者が当てはまる訳ではありませんが、原油価格のチャートからはリトレースメント38.2%のある55ドル付近は昨年秋の下落時に一旦値動きを止めたエリアでもあり、値動きが反応しやすい場所です。

よって今後の原油価格55ドルを巡る攻防の結果が出る際に、比較的大きな値動きが生じる可能性は、知っておいて損はありません。

週足でチャート見ると過去のサポート&レジスタンスの水準

長めの週足で原油価格のチャートを見ると、55ドルの水準は過去にサポート&レジスタンス(サポレジ)として機能していたことが分かります。

・原油価格週足チャート

2015年と2017年に55ドルが意識された値動きをチャートは表しています。特に2017年は55ドルのサポレジを最終的に上方ブレイクし、その後の2018年秋に向けての上昇相場のきっかけとなっています。

このように週足で見ても55ドルの水準は、今後の値動きの方向性を決める重要な値位置と考えられます。

株式市場や為替市場の値動きに影響を持つ原油価格

現在の原油価格は特に米国の株式市場と連動する値動きを見せており、米国市場の動向を知る上で原油価格のフォローは外せません。

また原油価格はカナダドルを始め、資源通貨の値動きにも大きな影響を与えます。マイナー通貨の中ではロシアルーブルに対する影響力が非常に強い存在です。

株式や為替のトレードの観点からは若干縁遠い存在と感じられる原油価格ですが、原油価格の動向は各商品に影響を与えており、原油価格の値動きを合わせて見ることで様々な示唆を得られます。

原油価格は55ドルの攻防をどのような形で終えることになるのか、今後の値動きに注目したいと思います。

以上

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