時事ニュース【異例の敵対的TOB成功なるか!?伊藤忠vsデサント】

時事ニュース【異例の敵対的TOB成功なるか!?伊藤忠vsデサント】

時事ニュース【異例の敵対的TOB成功なるか!?伊藤忠vsデサント】

スポーツウエア大手のデサントに対し、筆頭株主である伊藤忠商事が株の買い進めを始め、デザントが株式の公開買い付け(TOB)に反対を表明したことで敵対的TOBに発展しました。

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marcisio / Pixabay

TOBとは?

まずTOBとは株式の公開買い付けの事を言います。

簡単に今回の例でいくと、伊藤忠商事が2000円弱だったデサント株を取引所外で2800円で買います!と不特定多数の投資家に呼びかけ、買い取る行為のことです。

主に経営権を取得するために一気に株の買い進めを行うときに使われますが、わざわざ呼びかけなくても自分で買っていけばよいのでは?と疑問に思うかもしれません。

なぜTOBが必要なのでしょうか?

TOBが必要な理由

TOBの目的は株の大量買い占めですが、ザラ場中に浮動株をコツコツ買い集めたのでは到底目標の株数まで到達できません。

また株価がおもった以上に上がってしまうと取得単価も上がってしまいます。

そこで予め買取価格を宣言し、一気に買い取ることで購入金の計算もしやすく計画的に株の保有数を上げることができるというわけです。

敵対的TOB・友好的TOB

どちらも方法は同じですが、相手がTOBに賛成なのか反対なのかで敵対的か友好的か変わります。

友好的TOBの場合、すんなりと話が進むため買取価格の株価付近まで一気に上昇することが多いです。

そして今回のTOBはデサント経営陣が反対しているので敵対的TOBとなり、当然邪魔も入ってくるため失敗に終わる可能性もあります。

特に国内で敵対的TOBは成功例が少なく、今回のTOBは注目が集まっています。

なぜ国内での敵対的TOBは成功例がすくないのか?

一つの要因に株が思ったほど集められないという事象があげられます。

特に大手になると金融機関や有力な取引先が大口になっていることが多く、個人投資家からいくら買い集めても経営権を握れるまで到達できないことが多いようです。

伊藤忠商事はなぜ敵対的TOBを仕掛けたのか?

長年パートナーとして良好な関係を築いていた両社ですが、最近デサント側の独断が目立つようになり、伊藤忠商事との意見の相違が原因のようです。

最近のニュースでワコールとの業務提携が発表されましたが、これは伊藤忠側は聞いていなかったといいデサント側は説明したと反発しています。

さらなる火種は韓国事業への割合の高さを伊藤忠が指摘しており、近年の日韓関係の冷え込みから割合を減らすようデサント側に要求しましたがデサント側は拒否したと報道されました。

この株主軽視ともいえる行動から伊藤忠がTOBに踏み切った可能性が高いです。

今度のTOBの動きは?

失敗例のほうが断然多い国内の敵対的TOBですが、伊藤忠はデサントの株価が1800円台のとき、2800円の買い付け額を発表していますのでその本気度が伺えます。

ただしTOBが成功しても伊藤忠はすべての買い付けではなく一部買い付けで抽選になる可能性がありますので、焦って飛びつくのではなく今後の動きに注目です。

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