使い方は慎重に!下落相場は空売りで儲ける
株は「安く買って高く売る!」が基本ですが、全体的に株価が下がっていくような下落相場では利益が出しにくく、リスキーな取引になってしまいます。
そこで下落相場で使える「空売り」という取引があります。

空売りとは?
空売りとは証券会社から株を借りて売り、その後買い戻すことでその差額を得るという取引です。
買いの反対で「高く売って安く買い戻す」が基本になります。
つまり(空)売りを入れた時点から株価が下がれば下がるほど利益が出ることになります。
空売りの条件
空売りを行うためには条件があります。
1.信用口座が開設済み
空売りは証券会社から株を借りて行う取引のため、信用口座の開設が必須になります。
2.貸借銘柄になっている銘柄のみ
空売りはすべての銘柄で出来るわけでなく、「貸借銘柄」に指定されている銘柄のみ可能です。
ただし証券会社によっては高い手数料を払う代わりに非貸借銘柄でも空売りが出来るサービスがあります。(松井証券、SBI証券等)
空売りでリスクヘッジも可能
すでに株を買っている状態でも株価が下がりそうな局面で空売りを入れることにより、株価の下落にも対応できるようになります。
これを「両建て」と呼び、売買のタイミングは難しいですが、うまくいけば低リスクでトレードを進めることができます。
空売りは買いよりもリスクが高い
株価の最低値は0円です。マイナスになることはありません。
つまりいくら株価が下がってもその株での最大損失額は決まっています。
しかし株価の上限は理論的には青天井です。
つまり空売りを入れてから株価が急騰した場合、最大損失額は青天井となります。
「買いは家まで、売りは命まで」こんな格言があるほど空売りは怖いものでもあります。
好材料など買い手多数で寄らずのストップ高を連発されてしまうと両建てなどの対策をしないと大きな損失を被ってしまいます。
なんでも使い方次第!
たしかに空売りの損失は理論上、青天井で怖いものですが、リスクヘッジを考えると空売りは非常に有効な取引手段です。
買いと売りのバランスを考え、買いを多めにしておくことでバランスが取れます。
また空売りは手数料が買いに比べ高めに設定してある証券会社が多いので長期の取引には向きません。
空売りの期限日が来ると一斉に株を買い戻す傾向にありますので「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で余裕を持ってトレードすると突然の急騰・急落にあるリスクも低くなります。
空売り比率のデータも参考にすると今後の予想が立てやすくなります。