ボラティリティはいつ戻る?、2月24日の週の為替市場

ボラティリティはいつ戻る?、2月24日の週の為替市場

ボラティリティはいつ戻る?、2月24日の週の為替市場

米国株式市場は堅調に推移する一方で、為替市場はUSD/JPYやEUR/USDといった取引量の多い通貨ペアのボラティリティが低下した先週となりました。

ボラティリティの低下後は、ボラティリティが拡大する傾向にありますが、様々な経済や政治イベントが予定されている今週は、ボラティリティが戻ることになるのでしょうか?

先週の振り返り

先週は為替市場の値動きは大人しく、特にUSD/JPYは殆ど値動きがない1週間となりました。USD/JPYは週の値動きが約50pipsに留まり、ブレイク系のロジックはおろかレンジ系のロジックであってもトレードが行いにくい週となってしまいました。

ただしEUR/USD約100pips、EUR/JPY約120pipsの週間値幅であり、USD/JPY以外の通貨ペアでも値動きがあまり生じずに1週間を終了しています。

ただし米国の株式市場は堅調であり、ダウ平均が22日(金)は終値で遂に12月の高値を更新。ダウ平均は12月下旬からの下落を取り戻すだけではなく、12月の高値も更新し、11月高値も更新目前です。

ダウ平均日足チャート

株式市場は米中貿易交渉進展への期待感を背景に上昇しています。しかしまだ米中間で交渉の具体的な合意はなされておらず、具体的な合意がなされた後の株式市場の値動きが注目されます。

今週の為替市場

今週の為替市場のイベントは、26-27日にFRBパウエル議長の議会発言、27-28日は2度目の米朝首脳会談、28日に米国GDP速報値発表が行われます。

また米中貿易交渉の期限は3月1日までと設定されており、今週その期限が到来します。ただしトランプ大統領からは期限延期の可能性の発言もあり、米中貿易交渉については期限よりも、その具体的な合意内容が注目されます。

また迷走が続いているイギリスのEU離脱ですが、26日(火)はメイ首相が議会に対しブリグジット案を発表する最終期限です。先週、メイ首相とEU側とで交渉はなされていますが、進展は見せていません。ただしEU側が譲歩する形での着地を目指す報道もEU側から出ています。最終的にどのような形でのEU離脱となるのか、まだ見えない部分も多いのですが、合意なき離脱を避ける、という基本的な方向は変わっていません。

各通貨ペアで見ると、先週は値動きの少ない通貨ペアが多く、個別の通貨ペアというより、為替市場全体に値動きが戻るのか、という点に注目が集まります。EUR/USDとUSD/JPYと言う、世界で第1位と2位の取引量を誇る通貨ペアに値動きが生じなければ為替市場は盛り上がりません。豪ドルなど資源国通貨にはまだ値動きは生じていますが、それでも通常の週に比べると少ない値動きとなりました。

USD/JPY日足チャート(2019年1月中旬以降ボラティリティが縮小傾向)

また相場はスクイーズ=縮小相場の後は、イクスパンション=爆発相場が到来するケースが多いと言えます。先週の為替市場は次の値動きに向けて、エネルギーの蓄積がなされた週、と位置付ける事ができます。どのタイミングで値動きが発生するかは分かりませんが、2019年に入り為替市場のボラティリティが低下している中で、更に先週はこれまでに見られない程のボラティリティの低下です。よって今後はボラティリティ拡大への備えも忘れるべきではありません。

まとめ

2018年は他の年に比べると為替市場のボラティリティの低下が指摘された年となりましたが、2019年も引き続きボラティリティの低下が継続中です。その中でも先週のボラティリティの低下は著しい状態であり、相場転換の契機となる可能性もあります。

米国の株式市場やそれに連動する値動きの原油価格(WTI)は、上昇トレンドの中で十分なボラティリティが生じています。為替市場の方向性のみならず、次にボラティリティが発生するタイミングはいつか、という観点でも為替市場をフォローしたいと思います。

以上

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