お家騒動を経た大塚家具のいまは?

お家騒動を経た大塚家具のいまは?

お家騒動を経た大塚家具のいまは?

大塚家具といえば会員制の高級家具屋さんとして有名な企業でしたが、会長と社長が今後の経営方針をめぐり対立、株主総会で争う事になりました。

この会長と社長は実の父娘であり、平成のお家騒動といわれました。

Conflict
Josethestoryteller / Pixabay

会長と社長の目指す方向性の違い

創業者であり会長であった父大塚勝久氏と社長であり娘の久美子氏ですが、近年、ニトリやイケアなど安価な家具屋に押され経営不振が続いていました。

そこで時代に合わせてコンセプトを変えようとする久美子社長と差別化を図る為に今まで通り会員制のスタンスでいこうとする勝久会長、リーズナブルで入りやすい店への路線変更VS会員制高級路線維持という対立が生まれました。

メディアも平成のお家騒動と大々的に報道

久美子氏と勝久氏には以前から意見の対立があり、一度久美子氏は社長を解任されています。そしてコンサルティング業を経て、社長に復帰した久美子氏は再度、勝久氏と衝突しました。

今までのコンセプトを根本から変えるかもしれない経営方針の変更可否は株主の手に委ねられました。

株主総会に向けて委任状争奪戦が勃発

経営陣が株主総会に提案した議案の賛否を有利に進める為、賛同する株主から議決権行使の委任状を集めるこを委任状争奪戦(プロキシーファイト)と呼びます。

このプロキシーファイトの様子が連日報道され、専門家による予想や憶測が飛び交いました。

勝ったのはどっち?

株主総会を経て賛同を勝ち取ったのは娘であり社長の久美子氏でした。

勝久氏は会社を去り、今後は「オープンなお店」に方向転換し再出発となりました。

ちなみに勝久氏はその後「匠大塚」という高級志向の家具会社を立ち上げています。

好調な船出に見えたが…

「高品質低価格でオープンなお店」コンセプトはバッチリでしたが、すでに定着していたイケアやニトリにノウハウで遅れ、イメージもなかなか定着しなかったため、最初の決算から40億円超の赤字を出してしまいます。

その後も高級でも低価格でもないどっちつかずの経営が続き、売上が伸び悩んでいます。

株価も右肩下がりで、株主からは経営責任を問う声が多数上がりました。

3期連続赤字で今後の展望は?

会社創業の地を売却するなど経営不振に陥っている大塚家具ですが、今月15日ヤマダ電機との業務提携および第三者割当増資38億円を発表しました。

これを受け株価は一時ストップ安になるほど売り込まれました。

在庫一斉セールも行いましたが、次につながるような戦略はなかったようで完全に頭打ちの状態になっています。

ヤマダ電機との提携にも期待が集まりましたが、株主の反応を見ると失望のほうが大きかったようです。

今後いかに大塚家具らしさを出せるかどうかにかかっていますが、今の久美子社長の表情は完全に自信を失っており、次の一手を株主は待っています。

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