株取引を始める前に!株はいつでも売れるわけではない
最近Twitterでも買い煽られていた「サンバイオ」という企業の株が大暴落しました。
ある有名アカウントの人も推奨していたため、株を始めたばかりの人で有名アカウントが推奨しているからという理由だけで購入している人も見かけました。
「暴落に備えて必ず逆指値を入れる!」株の解説本には必ずといっていいほど書いてある文言です。
逆指値とは簡単に言うと「買値より◯円下がったら売り注文(損切り)する」といった注文法です。
安全装置ともいえる注文方法ですが、株初心者には「逆指値を入れておけば万一のときも安心!」と思っている人が多いようです。
しかし、今回のサンバイオショックでは逆指値は役に立たず一万二千円程から売れないまま2500円ほどまで急落しました。
なぜ逆指値が機能しなかったのか?
まず株取引の基本ですが、売りたい人と買いたい人がいて、初めて取引が成立します。
たとえば1000円で買いたい人がいても1000円で売ってくれる人がいなければ取引は成立しません。
株式市場は朝九時に買い気配・売り気配が一緒の株価でスタートします。
両者のバランスが偏っていれば、均衡するまで株価の調整が続き、それまで売買はできません。
サンバイオの場合も一度でも寄っていれば逆指値が機能した可能性がありますが、今回は残念ながら売りたい人が多すぎて買いたい人が少数だったため、株価がつかず売れない=逆指値が機能しないということになってしまいました。
なんとしても売りたい人はどうしたらいいのか
企業の存続や将来性を疑問視するニュースが流れると売りたい人が殺到し株価が下落します。売りたい人は一刻も早く売りたいのに対して、買いたい人は十分に株価が下がってから買おうとします。
そのためなかなか寄り付かないのですが、売れる可能性を高めるためには「成り行き」で売り注文を出します。
成行注文は指値・逆指値注文より優先される為、可能性が上がります。
また、PTSに対応している証券会社を使っている人はPTSで売り注文を出すという方法もあります。
PTSとは証券会社間で行われる取引で株式市場が閉まっている時間も取引ができます。
ダメ元で翌日のストップ安の株価で売り注文を出すと買ってくれる人がたまにいます。
まとめ
今回のサンバイオショックで逆指値さえ入れておけば安心と考えていた人は残念ながら株取引から退場することになってしまった人も多かったようです。
・株取引は買いたい人・売りたい人の数が一致して初めて成立する
・誰もが売りたい株は誰もが買いたくない株
・とにかく売りたいときは早めの成行注文もしくはPTSで投げ売り
・逆指値は必ず作動する安全装置ではない
上記を肝に銘じて余力を残して株取引に望みましょう!