USD/JPYの112円定着なるか?、3月3日の週の為替市場

USD/JPYの112円定着なるか?、3月3日の週の為替市場

USD/JPYの112円定着なるか?、3月3日の週の為替市場

ドルインデックスの上昇を背景に、USD/JPYは先週一時112円を回復しました。最終的に111円台で取引を終えましたが、12月の株価急落前の水準をUSD/JPYは回復しています。

ドル高に加えて円売りもあり上昇したUSD/JPY、今週は112円が定着するような値動きを見せるのでしょうか?

先週の為替市場

FRBパウエル議長の議会証言、米朝首脳会談とイベントがあった先週の為替市場ですが、USD/JPYがジワジワと上昇しました。

これまで2度突破をトライした111円台の天井が遂に破られ、上昇が継続。1日(金)には一時112円台に到達しました。週の取引は111円台後半で終えましたが、昨年12月の株価急落前の水準にUSD/JPYは戻りました。

・USD/JPY4時間足チャート

USD/JPY上昇の背景には、ドルインデックスの上昇があります。2月は中旬から下落が継続していましたが、先週は27日(水)以降3日続けて上昇しています。特に1日(金)は長い陽線が出現しており、USD/JPUの112円台到達を後押ししました。

・ドルインデックス日足チャート

今週の為替市場、USD/JPYは112円台が定着するのか?

今週の為替市場は8日(金)に米雇用統計が発表される、雇用統計週となります。よってADP他の発表も控える指標発表週です。

今週、個別の通貨ペアで注目されるのはやはりUSD/JPYです。1日(金)に一時112円台に乗せており、112円台が定着する値動きとなるか注目されます。

USD/JPYは12月の急落前の水準を、先週ほぼ回復しました。日経平均も12月急落前の水準を回復しており、USD/JPY及び日経平均のいずれも似たような値位置で先週の取引を終えています。

ただし週末にツイッターでトランプ大統領は、強すぎるドルは望んでいない、とツイートし、今週は月曜から波乱の可能性も生じています。ただし値動きの有無にかかわらず、これ以上のドル高をトランプ大統領は望んでいないことが明白になったため、112円を今後回復する場面があっても、一時的なものとなる可能性も否定できません。

またUSD/JPYの行方を占う上で重要視されるドルインデックスは、方向性が定まりません。1月に高値圏のレンジに到達したものの、2月は中旬まで下落、そして先週後半は3連騰。ドルインデックスは高値圏で方向性を見失っている状態とも言えます。

ただし今回USD/JPYは上昇の一方で、EUR/USDはそれほど上昇していません。よってドルの上昇に加え、円が売られた点もUSD/JPY上昇の背景として存在します。

・EUR/USD4時間足チャート

USD/JPYの行方を考える際はドルインデックスの方向性に加えて、このまま円売りが続くのか、という視点も必要になると考えられます。

まとめ、地政学リスクの浮上に注意が必要

まだ金融市場に大きな影響は生じていませんが、インドとパキスタンがカシミール地域の領有権を巡って、紛争状態に入っています。和平交渉の目処が立っておらず、今後インドとパキスタンの対立が、金融市場に対して地政学リスクとして認識された場合、安全資産と言われる円、スイスフラン、金が買われる可能性があります。

米朝首脳会談は物別れに終わったものの、為替市場には殆ど影響を与えていません。しかしながら地政学リスクの観点では米朝首脳会談の失敗に加え、インドとパキスタンの紛争が浮上しており、今後市場がリスクオフとなる芽が生じています。

米国の株式市場を中心に上昇モードを見せている2019年最初の金融市場ですが、3月に入り潮目が変わる可能性が地政学リスクの観点からあります。相場に潮目の変化が生じるのか、という視点で3月最初の市場に臨みたいと思います。

以上

市況カテゴリの最新記事