年初来安値を更新したVIX指数がUSD/JPYの値動きに影響か?

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年初来安値を更新したVIX指数がUSD/JPYの値動きに影響か?

恐怖指数とも言われるVIX指数の、年初来安値の更新が2月は続きました。金融市場のリスクオンとリスクオフの体温計ともなるVIX指数は、他の金融商品の値動きを予想する際に役立つこともあります。

112円の攻防が続くUSD/JPYは、VIX指数の動くタイミングで112円の勝負に決着がつく可能性があります。

昨年12月より下落が続くVIX指数

恐怖指数とも言われ、金融市場のリスクオフとリスクオンの体温計ともなるVIX指数が、2月は年初来安値を更新しました。

・VIX指数日足チャート(画像はTradingView、以下同様)

VIX指数は昨年12月後半の株式市場急落の際に急騰しており、2019年に入り株式市場の回復とともに下落。ダウ平均は11月の高値更新目前の水準にありますが、VIX指数は既に11月の安値水準を更新しました。

金融市場はリスクオンの状態の中、VIX指数は年初来安値を更新し安値圏を維持しています。

2018年5月以降の安値水準に突入したVIX指数

VIX指数は2018年初に急騰しています。それまで10ポイント付近での値動きを見せていたVIX指数でしたが、2018年2月に急騰し一時40ポイントを超えるまで上昇しました。

・VIX指数日足チャート(2018年以降)

その後は株式市場の落ち着きとともに下落し、12~14ポイント間のレンジ相場に移行しました。

そして2019年のVIX指数は、昨年12月の急騰後の下落が止まりません。ただし昨年2月以降に形成した、レンジ相場の上限付近にタッチした状態です。今後、レンジ相場を形成するか、反発するか、それとも更なる下落を目指すかが注目されます。

VIX指数は2018年2月の急騰前は、10ポイントを割る価格での取引もされていました。よって昨年半ば以降の安値水準にあるVIX指数ですが、更に下落する可能性もあります。

VIX指数の値動きがUSD/JPY値動きの契機となる可能性

リスク指標と呼ばれるVIX指数が沈んだ状態であり、金融市場はリスクオンの状態です。そしてリスクオンの環境下、為替市場では値動きが非常に少なくなっています。

特に112円を目前としたUSD/JPYは、30~40銭の狭い値幅に留まる日も多くなっています。

・USD/JPY日足チャート

円はスイスフランや金同様、リスクオフの際に買われる傾向にあるため、USD/JPYはリスクオフの際に買われる=下落する可能性があります。堅調な米国株式市場の上昇を背景に、USD/JPYはジリジリと上昇し112円に一時到達しました。VIX指数の値動き程は動いていませんが、値動きのストーリーとしてはVIX指数の下落とUSD/JPYの上昇は、間違った状態ではありません。

よって今後、VIX指数が2018年初旬のように10ポイントを目指す下落を見せれば、USD/JPYは112円を上方ブレイクする可能性があります。一方で現在の水準からVIXが反発すれば、USD/JPYは112円を天井に下落する値動きが予想されます。

今後のUSD/JPYの方向性を考える際、VIX指数も併せて見ることで、値動きの予想の精度を高められる可能性があるのではないでしょうか。

VIX指数の取引自体も可能だが別の商品の値動きの指標ともなりえる

恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は、CFDや先物で取引が可能です。よってVIX指数の値動きそのものを取引対象とすることもできます。

一方でVIX指数の取引を行わずとも、金融市場のリスクオフとリスクオンを分かり易く表すVIX指数は、他の金融商品を取引する際の指標ともなりえます。

まずは値動きを消しつつあるUSD/JPYの次の値動きについて、VIX指数の今後の値動きから探ることができるのか、注目したいと思います。

以上

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