高値圏での攻防が続くドルインデックス、EUR/USDと同様のレンジ相場が続く

高値圏での攻防が続くドルインデックス、EUR/USDと同様のレンジ相場が続く
geralt / Pixabay

ドルインデックスが昨年11月から続く、レンジ相場の高値圏に到達しました。しかし今回も、硬い天井に上昇がはばまれつつあります。ドルインデックスの値動きに影響力のあるEUR/USDもレンジ相場の中にあるため、両者いずれもレンジ相場が続く可能性があります。

ドルインデックスの現在の値位置について、EURUSDの状況もふまえて確認いたします。

昨年11月からの高値圏にドルインデックスが到達

ドルの他の通貨に対する相対的な強さを表すドルインデックスは、週足で見ると昨年11月からレンジ相場を形成しています。

そして先週上昇したドルインデックスは、これまでのレンジ相場の高値圏である97ポイント半ばに到達しました。

・ドルインデックス週足チャート

今回こそレンジ相場の上方ブレイクなるか、それともこれまで通り反転するか、今後の方向が注目されるドルインデックスですが、3月10日の週の週足は陰線を形成中です。よって3月14日時点では、やはり天井の高さが認識されつつあります。

EUR成分多めのドルインデックス、EUR/USDもレンジ相場が継続中

ドルインデックスは世界各国の通貨を組み合わせて算出されていますが、最も影響力が大きい通貨はユーロ(EUR)です。よってEURの値動きの影響を受けやすい指標でもあります。

EUR/USDは昨年から値動きのない通貨ペアとして知られる存在です。週足チャートを確認するとEUR/USDもドルインデックスと同様、昨年11月以来のレンジ相場が継続しています。

・EUR/USD週足チャート

EUR/USDはドルインデックスとは逆相関の値動きを見せます。よってEUR/USDがレンジ相場を下ブレイクする値動きが生じると、ドルインデックスは上方ブレイクする可能性が高まります。

ただし週足を見る限りでは、EUR/USDがレンジ相場を下ブレイクするような兆候は見られません。

気が付けばEUR/USDは、ECBの年内利上げ見送りで生じた下落が全戻しとなっています。EUR/USDはレンジ内に留まるべき、という圧力はかなり強いと考えられます。

ユーロ圏のファンダメンタルは弱い

EURを利用するユーロ圏は、現在景況感の悪化に直面しています。

イタリアは既に不景気の状態に陥っており、ドイツ・フランスも各景気指標が悪化しており、それらを受けてECBは年内の利上げ見送りを決定しました。中国経済減速の影響はオーストラリアのみならず、ユーロ圏にも影響を及ぼしています。

ちなみにEU離脱を巡ってイギリスとEUで揉めていますが、EUから離脱するイギリスより、ユーロ圏が先に景気が後退するという皮肉な状況です。

今後更にユーロ圏の景気が悪化しEUR/USDが売られることになれば、USDは買われやすくなり、ドルインデックスは上方ブレイクの可能性が生じます。まだイタリアを除くと景気悪化は深刻化していませんが、ドイツではドイツ銀行のリスク資産が問題視され始めており、金融面に不安が生じています。

今後のドルインデックスの行方を考える上では、USDに直接的ではないものの、EUR/USDの値動きに大きな影響を与える、ユーロ圏のファンダメンタル情報にも注意を要します。

まとめ

週足で見ると、ドルインデックス及びEUR/USDは昨年11月からレンジ相場が継続しており、値動きが停滞しています。しかしながら停滞相場=スクイーズの後は、爆発相場=イクスパンションが生じるケースが多いと言えます。よっていずれかのタイミングで、ドルインデックス及びEUR/USDは一気に動く可能性を秘めています。

ドルインデックスは、足元のレンジ相場からは上下どちらの方向に抜けるのか今の段階では分かりません。しかしながら一気に値動きが生じる可能性を踏まえて、値動きが生じる際のシナリオを練る等の、事前準備がそろそろ必要とされるのではないでしょうか。

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