19.3.15イギリスがEUに対して離脱延期の要請を決定、離脱交渉は延長戦へ

19.3.15イギリスがEUに対して離脱延期の要請を決定、離脱交渉は延長戦へ

イギリスがEUに対して離脱延期の要請を決定、離脱交渉は延長戦へ

3月14日にイギリス議会は、EU離脱日の延期をEUに要請することを決定しました。

延長戦に入る可能性の高い、イギリスのEU離脱問題、今度こそイギリスとEUは離脱に向けた合意に至ることになるのでしょうか。

そして既にGBP/USDは節目価格まで上昇しており、今後の値動きが注目されます。

イギリス議会でEU離脱の延期要請が決定

事態が混沌としているイギリスのEU離脱問題ですが、3月14日にイギリス議会はEUに対し離脱延期を要請する議案を可決しました。何も手を打たなければ自動的に3月29日に合意なき離脱の可能性が高まっていましたが、延長戦が可能となります。

EUはイギリスの要請を受けて3月21-22日のEUサミットで離脱延期受入の可否を検討します。全会一致が条件とはいえ、以前から延期自体は容認する発言がEU首脳陣から出ており、延期は認められる見込みです。

イギリスは6月30日までの延期を要請

イギリスはEUに対して、離脱を6月30日まで延期するよう要請します。EU側がどの程度の延長期間を認めるかはまだ分かりません。しかしながら5月23~26日にEU加盟国は欧州議会選挙を控えており、選挙後の新体制発足までなら待てる、というのがEU側のかねてからのスタンスです。よって延期で着地する可能性は高いと考えられます。

しかしEU側にも、本当に3ヶ月程度の延期で何とかなるのか?、という意見もあります。EU側もイギリスとの交渉にホトホト疲れて、また不信感も高まっており、延期の場合はコレが最後、というスタンスとならざるを得ません。ズルズルと延期を繰り返すのだけは避けたい、というのが本音の部分です。

節目価格にまで上昇したGBP/USD

イギリスがEU離脱の延期要請を決めるまでに、既にGBP/USDは上昇しており、1.32ドル付近の節目価格に位置しています。本値位置は昨年9月から続くサポート&レジスタンスであり、上方に抜けると上昇が加速する可能性があります。

・GBP/USD日足チャート

離脱日を延期しても結局合意なき離脱になる、という可能性は無きにしもあらずですが、基本的にはイギリス・EU双方ともに合意なき離脱は望んでいません。

これまでGBPは合意なき離脱のリスクを織り込み、売られ過ぎていた側面があります。しかし合意なき離脱の可能性が無くなれば、上昇する可能性を秘めています。

GBP/USDの日足チャートは既に1月に底打ちをしており、現在新たな上昇トレンドに入りつつあります。そして現在の値位置1.32ドル付近を上方ブレイクすると、上昇トレンド入りが確定します。

どのタイミングでGBP/USDが1.32ドル付近を上方ブレイクするか、非常に注目されます。しかし逆に反転するならどのタイミングか、という点も意識する必要があります。

EUR/GBPも下落している

イギリスのEU離脱問題が山場を迎えていますが、イギリスからEUに離脱の延期要請を行うことで、延長戦入りがほぼ決定しました。

為替市場はGBP/USDの値動きを見る限り、合意なき離脱はない、という認識で動き始めているようです。

またEUR/GBPも下落しており、EURはGBPに対して売られていることからも、合意なき離脱の可能性はない、という点を織り込みつつあります。EUR/GBPもサポレジで止まっている状態であり、今後一気に下落する可能性があるチャートパターンです。

・EUR/GBP日足チャート

今後延長戦に入りますが、各報道を見ると交渉相手のEU側も腰の定まらないイギリスの対応に愛想をつかしつつあるようです。しかしEUも約5.5兆円の手切れ金を人質に取られており、イギリスを足蹴にできる状況でもありません。

今度こそイギリスとEUは離脱に向けた合意に至ることができるのか、まずは交渉の延長期間が注目されます。

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